なかなか妊娠しない方を何とか妊娠させたいと思う三田先生のサイト

Cafeトマトゥル

「不妊解消整体院」
小さく書かれた看板を前に、わたしは迷っていた。
昨日「不妊解消法は、明日からゆっくり教えていきます」と告げられた。そのときは楽しみで仕方がなかった。
しかし、夕方に病院から届いた1通のメールによって気持ちが一変した。体外受精の経過報告である。

もし、無事に受精ができていたら、分割確認へと進むことができる。
悪い報告なら、その時点で終了する。
スマートフォンに目を落とす。
不妊治療の値段がまとめられたサイトを改めて確認した。

治療法 保険適用有無 費用
タイミング法 適用 1回数千円
人工授精 適用外 1回15,000円程度
体外受精 適用外 1回20~50万円
顕微授精 適用外 1回40~60万円

体外受精費用帥万円。これが、たったの2日で消えるかも。
もう4回目だ。残った成果は何もない。
再チャレンジしたければ、次の生理を待つのみ。
そして、また帥万円を払って同じことを繰り返すのだ。
http://xn--n8jpd7hij8nm026a.com/
「受精卵は0個でした。次の生理がはじまったらご来院ください」
今回もたった1行の報告だった。
ここのところ2回連続で受精できず、イヤな予感がしていた。
そろそろ辞めようかな:….。
逃げ出したくなる。
病院からも辞めどきを示唆するカウンセリングを受けていた。
でも大好きな旦那や両親のことを考えると、あきらめきれない。
焦りばかりがつのる。

わたしは誰のために妊娠したいのだろう

「いらっしゃい」
ゆううつ亜樹の憂諺な気持ちを吹き飛ばすように、目の前のドアが勢いよく開いた。
「ごめんごめん、驚かせちゃったね。ドアの前で立っているのが見えたから」
三田先生が満面の笑みで立っている。
「いえ、こちらこそ…:.。すみません、ぼ-つとしてしまって」
「迷っているの?」
「え?」
「不妊整体院なんて意味ないんじゃないか」とか思ってたのかな-って」
「いえ、そんなことは.…:」
「大丈夫!最初はみんな不安になるものさ。まずは今日の話を聞いてみて」
「えっと……。は、はい!」
ここで断ることもできず、おずおずと整体院に入った。

奥の部屋に足を踏み入れると、大きな黒板が目に入る。
整体院に?黒板?
気にする素振りもなく、三田先生は水の入ったペットボトルを手に取ってひと口含むと、説明をはじめた。
「不妊整骨院では知識と実践の大きく2つの学びに分かれるよ。
今日のレクチャーでは、不妊治療に対する知識を高めてもらう。明日は具体的な実践方法だ」
そう言いながら、チョークを手にすると、カカカッと勢いよく板書する。

不妊は病気ではない

不妊は不妊症であって、不妊病ではない。
便秘症や冷え性と同じ。
なんらかの原因があって妊娠できない状態を表現しているにすぎない。
だから、旦那の精子の状態が悪ければ、その女性は不妊症って言われちゃう。
女性側になんら問題がなかったとしても。

「えっ?なんだかとっても不公平ですね」
説明を聞いて、思わず本音が出る。
「そうかもしれないね。でも、パートナーを矯正するより、今の自分にできることに
集中するのが、最も結果の出る妊娠パターンだよ」
たしかに言いたいことはよくわかる。
でも、今日までそれを病院で続けてきたつもりなのだ:…。。

「亜樹さんはいままでどんな治療を受けてきた?」
突然の質問に、ハツと我に返る。
「病院から言われたとおり、ステップアップ治療をしてきました。はじめは旦那と一緒に検査を受けて、とくに異常はなかったので、タイミング法を教わって。そのあと人工授精を7回やったけどダメでした。いまは体外受精に挑戦しています。これまで4回やってきたけど、受精反応があったのは一度だけです」
「ありがとう。でも焦ることはないよ。ステップアップ治療で成果が出ないのには、はっきりとした理由があるから」
「どういうことですか?」
「ステップァップ治療で不要な治療に時間とお金を浪費するケースがとても多いんだ。亜樹さんの場合、まず人工授精はやらなくてもいいステップだったね」

山ほど疑問が湧いてくる。
それに答えるかのように、三田先生は黒板にクルリと背を向けた。

ステップアップ治療は意味がない?

不妊治療はステップアップ治療が一般的だよね。
まず、女性側の検査を徹底的におこなう。
そして検査と並行して、タイミング法の指導がはじまる。
タイミング法がうまくいかないと、卵巣を刺激してより多くの卵を育てるために、ホルモン補充法が追加される。
それでも妊娠しない場合は、いよいよ人工的な治療法がスタートする。
人工授精、そして体外受精へと進んでいくんだ。
http://xn--ihqwlwex65b2y9a.jp/
各種検査
タイミング法
ホルモン補充法
人工授精法
体外受精法

「亜樹さんはホルモン治療を受けてる?」
「はい」
「検査でホルモン値に異常が見られたの?」
「いいえ、妊娠しやすい体質をつくるためです」
「じゃあ、今すぐやめてね」
「えっ?どういうことですか?」

ホルモン補充法が不妊体質をつくる

最初に誤解のないように断っておく。
元々ホルモンバランスが乱れていれば、それを整えることは必要。
これから述べることは、ホルモンバランスの正常な人が、より妊娠しやすくなることを目的におこなうホルモン補充のことだよ。
なぜ正常な患者にホルモン補充をおこなうの?
誰もが同じ答えを言うかもしれないね。
「より妊娠しやすくするためl」だよね。
ホルモンによって、質のよい卵子がたくさんできる。
より着床しやすい子宮環境がつくられる。
これらはカン違いなんだけど.:…。
そもそもホルモンってなんだろう?

ホルモンを卵子や子宮の栄養剤のように思っている人がたくさんいる。
でも、残念ながらホルモンにそんな能力はない。
ホルモンは単なる伝達物質。

脳が性細胞に指示を出すときのメッセンジャー。
それがホルモンの役割だ。
脳は、ホルモンという物質を使って卵巣や子宮が何をすべきかの指示を出す。
その指示に従って卵巣や子宮はそれぞれの仕事をおこなう。
女性ホルモンは卵子の栄養素ではない。とても大事なところだよ。
ホルモンの臺が増えても卵子の質がよくなるわけではない。
強制的にホルモンを加えると、マイナスの影響さえ出てしまうんだ。
元々、ホルモンは卵巣で使われるよりも少し多くつくられる。
そして余ったホルモン室から、どのくらい新しく分泌するかを調節している。
そこに必要以上のホルモンを大舅に投与したらどうなると思う?
カラダは新しいホルモンを生成しなくなる。
すると、更年期症状が起こったり、加代前半で閉経してしまう人もいる。

ホルモン補充とは、脳が卵巣にもっと働くよう拡声器で怒鳴り散らす状態だ。
自然状態では1個しか育たないはずの卵胞が、数個、数十個と育つ。
今度は増えすぎた卵胞の数を補うだけの栄養が不足する。
1個1個の卵子は栄養不足になる。

「ホルモン補充を続けていると、最悪、一生妊娠しないカラダになってしまう可能性もあるよ

三田先生が最後に添えた言葉に衝撃を受けた。
病院の言うことが正しいと信じてやってきたのに。
わたしは、なんて恐ろしいことを続けてきたのだろう

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